自立への提言(Ⅱ) 成せば成る

2006年07月12日

Posted by 吉野のおじさん at 23:20 │Comments( 0 )
 宮古島の特性として、広大な農地、観光資源としての手付かずの自然、温暖な気候による癒しが在ります。
 宮古島の活性化を図るためには、この特性(農業、観光、福祉)を活かし、これをリンクした事業をダイナミックに展開する必要があります。
 具体的な事業として

1.「農園付障害者長期滞在型宿泊施設」
 障害者が長期に滞在して、「エコサス」の福祉型農場で農業体験や、各種カルチャー教室(絵画、 三線、陶芸、織物など)を開き、障害者の自立へのヒントが得られる場とし、また、アスレチック施 設、ダイビング、乗馬、ゴルフなど障害者のレジャーの範囲を広げる場となります。

2.「農園付自然学校(通年ー学期中開校)」
 都会の子供達(不登校など)を農業体験(アグリカルチャーセラピ)しながら、自然と親しむ事によって、ストレスから解放し、社会復帰が出来るようになります。
宿泊所は、平良博物館にあるような掘っ建て小屋とします。もちろん、台風時の危険な状況が予想される場合は、安全な場所に収容できるようにします。

3.「ウッフィング(ワーク オン オーガニック ファーミング)」
 外国の青年が有機農場(オーガニック ファーム)で働きながら長期にステイ出来ます。
 このための施設は作らず、「農園付自然学校」などのスタッフ(英会話教師など)とすることによって、子供達との国際交流が出来ます。
 また、「エコサス」は世界に通用するシステムですので、彼らによって、これを海外に普及することが出来ます。

4.「ペンション村」
 農園付宿泊施設の団地、農業体験をしながら長期滞在が出来ます。
 ここでは、農作業に対しては賃金を払います。
たとえば、時間あたり500円とした場合、午前2時間、午後2時間、計4時間で2000円になり、 宿泊料2000円は稼げます。これではペンション経営は成り立ちません。そこで、農作物を産地直送という形で買って貰います。有機農産物は自分が手がけた物が一番安心でき、街で買うのと同じ値段(送料込みで)なら、自分が手がけた物を買って貰えます。また、病院、施設と契約すれば安定した、農産物の販路が広がり、農業の活性化になります。
 村として集合することによって、コミュニティ施設、共同農作業場、家畜小屋、カルチャー施設、スポ ーツ施設が共用できます。
 移住後農業をやろうと考えている人が、前もって、ここで農業を体験することが出来ます。

5.「芸術文化村」
 宮古島には多くの芸術家(絵画、音楽、文学など)、伝統工芸家(陶芸、織物など)が現に住んでい るし、宮古島をベースに活動したいと希望している芸術家も沢山います。これらの人達が農業で生計を立てながら活動する事が出来ます。また、村(団地)とすることによって、お互い切磋琢磨しながら、活動を行い、文化を伝え、また、新たな文化を創造する村となります。
 村には、多目的ホール、ギャラリー、ミュジアムがあり、観光スポットにもなり、自分の芸術を売り込 めるチャンスも得られます。
 「宮古島何々(映画、音楽など)芸術祭」を開催し、世界的にメジャーなものにも出来ます。

6.「国際村」
 外国、特にヨーロッパの人達にとって、宮古島の自然は、まさにパラダイスです。
 宮古島の海が見える土地(20ha程度)を外国に無償提供します。
そこで、たとえば、ドイツの人が農業(レストランで使う野菜など)をやり、ジャーマンレストラン(スタッフはドイツ人)を経営し、本場のビール、ワイン、ハム・ソーセイジ(宮古産の牛、山羊が使える。)等を提供します。
 そこには、イタリアンレストラン、フランス料理店、中華レストランあり、それぞれが自国の自慢料理を出しています。
 また、ブランド物がその国に行った気分で買え、これが観光スポットとして人気を呼ぶことになります。

7.「シルバービレッジ」
 高齢者が農業生産に参加できる街づくりとして構想します。
 「シルバービレッジ」は高齢者だけの街ではありません。団塊の世代のリタイアによって膨大な資金 (D資金)がもたらされます。これを単に消費のみに使うのではなく、次世代のために有効に使う必要があります。

都会での父親(58才、商社マン)と長男(34才、子供3人、IT関係技術者)の会話

長男「父さんもそろそろ定年だね。定年後はどうする? すこしのんびりするかい。」
父親「のんびりしたい気もあるけど、まだ元気だし、もう少し働きたいなぁ。」
長男「仕事をしなくなると急に老け込むからな。そう言えば、この間、インターネットで見たんだけど、沖 縄の宮古島に「シルバービレッジ」というのが在るらしいよ。そこでは誰にでも出来る農業システムが 在って、高齢者でも収入のある農業が出来るらしい。」
父親「高齢者と言われるほどの年でもないが、これでも福島の実家は農家だったから、多少の農業の 経験はあるんだ。沖縄か。宮古島は行ったことはないが、冬も暖かく暮らし易そうだし、農業で収入  が得られるなら張り合いもあるし、健康にも良さそうだな。もう少し詳しく調べてみてくれ。」
長男「分かった。父さんが向こうに行くようなら、おれも向こうで住みたいな。ITの仕事は何処でも出来 るし、子供も田舎でのんびり育てたい。女房も農業に興味あるみたいだから。なんか、わくわくしてき たな。」
父親「おぉ! 孫達と一緒に住めるのか。そりゃ母さんも喜ぶぞ。」
 2年後、3世代7名(理想的な家族構成)が宮古島で生活するようになりました。
 このように、シルバービレッジはD資金を次の世代に有効に引き継ぐ事が出来ます。

8.「農園付別荘地(ハーブアイランド)」
 従来の別荘は消費(土地代、建築費、管理費など)型のものでしたが、「エコサス」を取り入れること によって生産性のあるものとすることが出来ます。
滞在中は農作業などを行い、退屈することなく健康で快適なリゾートライフを楽しむ事が出来、老後は晴耕雨読の悠々自適の生活が送れる事になります。
 また、会員制の別荘は、比較的手軽にリッチなリゾート気分があじあえます。

9.「農園付一般住宅地」
  これがこの街づくりの主体となるものです。集合型ではなく、散在型とし、現況の公共施設(道路な  ど)を有効的に整備し、宮古島全体を調和の取れた街づくりの基本とします。

 以上のことをダイナミック(宮古島全体を都市計画特別区とするくらいの規模)に実施することによって、公共工事(自然保護、復元をふくむ。)、建築工事、圃場(エコサス型)整備工事にD資金が投下されるだけでなく、国際的なものにすることによって、世界中のD資金(ベビーブームは世界的現象)を宮古島自立のために導入することが出来ます。
 また、生産性のある街づくりですので、投下された資金は継続的な経済効果がもたらされます。
 そして、宮古島の人達が経済的に豊かになることによって、自然が護られ、復活することで観光客が増えるといったサイクルが継続されることになります。

 この構想を実現するために行政手続き上、或いは建設技術的にネックになるものはありません。また、当初から膨大な資金を必要とするものではありません。
 或いは、実現不可能な夢物語という人もいるかのしれませんが、空を飛ぶことも昔は夢物語でした。
 「出来ればいいなぁ」というニーズがあれば必ず実現します。
官民、内外一体となり、宮古島の現状を充分に認識し、明確なビジョンを持って、出来ることから始めれば、20年後には宮古島の自立が実現出来ることを確信します。

 「成せば成る、成さねばならぬ何事も、成さぬは人の成さぬなり」




上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。